2007/07/07

鵲の橋

七夕です.
織り姫と彦星が,1年に1回だけ逢える,すてきな日.

   鵲之かささぎの 渡瀬瑠橋迩わたせるはしに  置久霜乃おくしもの    
   白気乎見者しろきをみれば 夜曽更仁来よぞふけにける 
    (大伴家持)
   
7月7日の夜,鵲がどこからか,飛んできて,翼をひろげて,橋をつくってくれるのです.
そうして,織り姫と彦星は逢うことができます.

家持の詩は,冬に詠まれたものです.
宮中に霜がおりてる様子は,まさに,七夕の鵲橋のようだ,ということを言っています.
そして,そんな思いに駆られていると,夜が更けてくる,ということです.

ちなみにこの詩は,小倉百人一首にもはいってます.