2017/05/21

The Boundaries of the Limitless


樹木は育成することのない
Der Baum treibt unzahlige Kieme,
無数の芽を生み、
die unentwickelt ver,erben und
根をはり,枝や葉を拡げて
screckt weit mehr Wurzeln, Zweige und Blatter
個体と種の保存にはあまりあるほどの
nach Nahrung aus als zu Erhaltung seines Individuums
養分を吸収する.
und seiner Gattung verwendet werden.
樹木は,この溢れんばかりのの過剰を
Was er von seiner verschwenderischen Fulle
使うことも,享受することもなく自然に還すが
ungebraucht und ungenossen dem Elementarreich zuruckgiebt
動物はこの溢れる養分を,自由で
das darf das Lebendige in frohlicher
嬉々としたみずからの運動に使用する.
Bewegung verschweigen. So giebt uns die Natur
このように自然は,その初源からの生命の
schon in ihrem materiellen Reich ein
無限の展開にむけての秩序を奏でている,
Vorspiel des Unbegrenzten und hebt
物質としての束縛を少しずつ断ちきり,
hier schon zum Teil die Fesseln auf deren sie sich
やがて自らの姿を自由に変えていくのである.
im Reich der Form ganz und gar entledigt


フリードリヒ・フォン・シラー
FRIDRICH VON SCHILLER

みなとみらいのクイーンズスクエア横浜に掲示されている詩.
https://www.ymm21.jp/database/detail/the-boundaries-of-the-limitless.html

2017/04/23

学問のすすめ 五編

「学問のすすめ」を再読している.
特に響いたのは,以下の箇所.

社中はわずかにこの災難を免れて、数年独立の名を失わず、独立の塾にいて独立の気を養い、その期するところは全国の独立を維持するの一事にあり。然りといえども、時勢の世を制するやその力急流のごとくまた大風のごとし。この勢いに激して屹立きつりつするはもとより易やすきにあらず、非常の勇力あるにあらざれば、知らずして流れ識しらずして靡なびき、ややもすればその脚を失するの恐れあるべし。そもそも人の勇力はただ読書のみによりて得べきものにあらず。読書は学問の術なり、学問は事をなすの術なり。実地に接して事に慣るるにあらざればけっして勇力を生ずべからず。わが社中すでにその術を得たる者は、貧苦を忍び艱難かんなんを冒して、その所得の知見を文明の事実に施さざるべからず。


独立を保つこと.
そして,それには勇力が必要となる.読書だけやってるのではなく,実践しなければ.
知見を社会に還元するための方法を考えなければ.