2017/04/23

学問のすすめ 五編

「学問のすすめ」を再読している.
特に響いたのは,以下の箇所.

社中はわずかにこの災難を免れて、数年独立の名を失わず、独立の塾にいて独立の気を養い、その期するところは全国の独立を維持するの一事にあり。然りといえども、時勢の世を制するやその力急流のごとくまた大風のごとし。この勢いに激して屹立きつりつするはもとより易やすきにあらず、非常の勇力あるにあらざれば、知らずして流れ識しらずして靡なびき、ややもすればその脚を失するの恐れあるべし。そもそも人の勇力はただ読書のみによりて得べきものにあらず。読書は学問の術なり、学問は事をなすの術なり。実地に接して事に慣るるにあらざればけっして勇力を生ずべからず。わが社中すでにその術を得たる者は、貧苦を忍び艱難かんなんを冒して、その所得の知見を文明の事実に施さざるべからず。


独立を保つこと.
そして,それには勇力が必要となる.読書だけやってるのではなく,実践しなければ.
知見を社会に還元するための方法を考えなければ.


0 件のコメント: